夢のアトリエ‐ep2

1周年コラム

『たのしそう』『おもしろそう』という気持ちは、わたしにとって最大の魔法だった。
業界の右も左もわからなかったけれど、なんとなく感じ取る嗅覚が、わたしを前へ前へと進ませていた。

だからこそ、その進み方は、少し危うかったのかもしれない。
“前に進むこと”こそが道だと信じていたから。
積み上がっていくものは、そのまま積み上げればいいのだと思い込んでいた。

けれど、わたしの中で積み上がっていくものは、必ずしも“みんなの利”になるわけじゃない。
「おもしろい」と「たのしい」だけで積み上げた先に、
“お店”という看板が自然にできあがるわけでもない。

お店を出すということは、会社員として働くこととはまるで違う。

会社員としてのわたしは、会社という看板のもとで働いていた。
数字や成果は“会社のもの”で、責任は仲間と分け合えた。
もしわたしが立ち止まっても、会社はちゃんと回っていった。

でも、お店の看板としてのわたしは、そうはいかない。
積み上げる数字も、信用も、すべて自分の名と結びつく。
嬉しさも、怖さも――ぜんぶ直撃する。

そして、風俗という世界だからこそ、
その直撃はより鮮やかに浮き彫りになった。

目の前のサービスを良くするだけじゃ足りない。
自分のお店の看板を守りながら、自分の“らしさ”も守らなくてはいけない。
その難しさに、何度も何度も立ち止まった。

自分をキャラクターに当て込みすぎれば、本当の自分が見えなくなる。
でも、“らしさ”を失えば看板はすぐに色あせる。
そのはざまで――揺れる日々だった。

――そんなときに出会ったのが、いま月1で通っている樹あやか先生。
そして、共に歩む仲間たちとの日々があった。
その流れの先に「すてきプレゼンツ」が生まれていく。

コメント